せっかく時間をかけて作ったごはんなのに、席についた瞬間「これいらない」「それ嫌い」と言われると、正直どっと疲れますよね。
「え、まだ何も食べてないのに…」と心の中でつぶやきながら、私は何度ため息を飲み込んだかわかりません。
一生懸命作った日ほどショックも大きくて、報われない気持ちになるんですよね。
しかもこれが毎日のことになると、食事の時間そのものが憂うつになってきます。
栄養は偏らないかな、このままで大丈夫かな、ちゃんと成長するのかな…そんな不安も出てきますし、つい「少しでいいから食べて!」と声も強くなってしまうものです。
私自身、子どもの好き嫌いにかなり悩んだ時期がありました。
せっかく野菜たっぷりのメニューにしたのに、一口も手をつけてもらえず、そのまま私が黙々と片付けた日もあります。あの虚しさ、なかなかのものです…。
でも、子どもの好き嫌いが多いのは、決して珍しいことではありません。
むしろ多くの家庭でぶつかる育児の悩みのひとつなんですよね。
だからこそ、「なんとか食べさせなきゃ」と気負いすぎず、ごはん時間を少しでもラクにする工夫を知っておくと、親の気持ちがかなり違います。
今回は、子どもの好き嫌いが多くて困るときに試してほしい、ごはん時間がラクになる工夫をまとめてご紹介します。

子どもが食べない理由って、つい「ただのわがままでしょ」と思ってしまいがちなんですが、実はそう単純でもないんですよね。
大人が平気で食べているものでも、子どもにとってはかなり高いハードルになっていることがあります。
たとえば、
- 食感が苦手
- 匂いが苦手
- 色で拒否している
- その日の気分で受けつけない
こんなふうに、理由は意外とさまざまです。
ブヨッとした食感が嫌だったり、青臭い匂いに敏感だったり、緑色というだけで「無理」と判断したり…。
大人から見ると「そんなことで?」と思うんですが、子ども本人はかなり真剣なんですよね。
うちの子も、見た目だけで即拒否するタイプでした。
ひと口も食べずに「これきらい」と決めるので、最初の頃は「まだ食べてないやん!」と何度ツッコんだことか(笑)。
でも子どもって、未知のものへの警戒心が強い時期があります。
特に幼児期は、自分が安心できる味や食感を好みやすいと言われていますし、新しい食材を怖がるのも自然な反応なんですよね。
さらにやっかいなのが、親が「食べてほしい」と思えば思うほど、その圧を子どもが敏感に感じ取ること。
「残さないで」
「せっかく作ったんだから」
「野菜も食べなさい」
こちらは普通に言っているつもりでも、子どもからすると“食事=注意される時間”になってしまうことがあります。
そうなると余計に身構えて、ますます食べない…という悪循環。
これ、経験ある方多いのではないでしょうか。
つまり、子どもの好き嫌いが多い問題は、単なる食事の好き嫌いだけでなく、食卓の空気も大きく関係しているんです。
解決策として
では実際に、子どもの好き嫌いが多くて困るとき、どんな工夫をするとごはん時間が少しラクになるのでしょうか。
我が家でもいろいろ試して「これはわりとよかった」と感じたものを含めてご紹介します。
1. 最初から少量だけ盛る
これはかなり効果がありました。
食べる前からお皿にどーんと苦手なものが乗っていると、それだけで子どもはテンションが下がるんですよね。
見るだけで「無理」となってしまう子も多いです。
なので、最初はほんのひと口、本当に少しだけ盛ります。
「え、これだけでいいの?」と思うくらいで十分です。
量が多いと“食べなきゃいけない”プレッシャーになりますが、少量だと心理的な負担が軽くなります。
食べられたら追加すればいいだけですし、残されてもこちらのダメージが少ないのも地味に助かります。
私は以前、食べてほしい一心で山盛りにしていたんですが、それ完全に逆効果でした…。
親のやる気と子どもの食欲って、なかなか比例しないものですね。
2. 見た目を変える
子どもは見た目で判断することが本当に多いです。
同じ食材でも、
- 型抜きする
- 小さく刻む
- 好きなキャラクター風にする
- おにぎりに混ぜる
これだけで反応が変わることがあります。
「中身は同じなのに?」と思うんですが、子どもにはその見た目の違いが大きいんですよね。
特に野菜は、原形がわかると嫌がる子も多いので、細かくしてハンバーグやチャーハンに混ぜるのもおすすめです。
もちろん毎回凝ったキャラ弁みたいなことは無理です。
そんなの続きません(笑)。
でも、ちょっと顔を書くだけ、形を変えるだけでも十分。
親が頑張りすぎない範囲で遊びを入れるのがちょうどいいと思います。
3. 一緒に料理する
これも意外と侮れません。
自分で触った食材、自分で混ぜたものって、不思議と興味を持ちやすいんです。
「自分が作った」という気持ちがあるからでしょうか。
レタスをちぎる、卵を混ぜる、盛り付ける。
その程度のお手伝いでも十分です。
我が家では餃子を一緒に包んだ日に、普段なら食べないニラ入り餃子を「これ○○が作ったやつ!」と言いながら食べていました。
いや、急に食べるんかい…と拍子抜けしましたが、きっかけって案外そんなものなんですよね。
食材に触れる経験は、苦手意識を少し下げることにもつながります。
4. 無理強いしない
これは頭ではわかっていても難しいです。
栄養を考えると食べてほしい。
せっかく作ったから残してほしくない。
親なら当然そう思います。
でも、無理に食べさせようとすると食卓が嫌な場所になります。
「食べなさい」
「なんで食べないの」
「一口だけ!」
このやり取りが続くと、子どもは食事の時間そのものを嫌がるようになるんですよね。
実際、うちも一時期そうでした。
椅子に座る前から不機嫌。私もイライラ。完全に戦場でした…。
そこで思い切って、「今日は無理ならいいや」と少し肩の力を抜いたら、食卓の空気がかなり変わりました。
毎回完食を目指さなくても大丈夫。
長い目で見るほうが、結果的に食べられるようになることも多いです。
5. 食べたら大げさに褒める
これは本当に大事です。
ほんのひと口でも食べられたら、
「え!食べられたね!」
「すごいじゃん!」
「お母さんうれしい!」
と、少し大げさなくらい褒めます。
子どもは成功体験を積むことで、「またやってみようかな」という気持ちになりやすいんですよね。
逆に、食べても無反応だと本人の中で達成感が残りません。
大人からしたら小さな一歩でも、子どもにとってはかなり勇気を出した一口かもしれません。
そこをしっかり認めてあげると、次につながりやすいです。
私の体験談
うちの子も、ブロッコリーを見るだけで毎回顔をしかめていました。
お皿に乗せた瞬間「これいらん」とスッと端に寄せるんです。
何度「体にいいんだよ」と説明しても全然響かず、私もだんだん意地になってしまっていました。
でもある日、なんとなくマヨネーズでブロッコリーに小さな顔を書いてみたんです。
すると「なにこれ(笑)」と笑って、その流れでパクリ。
……え、食べるん?今までの攻防は何だったの?と本気で思いました。
もちろんそれ以降毎回うまくいくわけではないです。
昨日食べたのに今日は拒否、なんてこともしょっちゅうあります。
でもそのとき感じたのは、親が深刻になりすぎるより、少し遊び感覚のほうがうまく回ることもあるんだなということでした。
真面目に向き合いすぎると、こちらも疲れてしまうんですよね。
好き嫌いとの付き合いは長期戦なので、たまには「まあいっか」と笑える余白も必要だなと思います。

子どもの好き嫌いが多いと、毎日のごはん作りが本当にしんどく感じることがあります。
「また食べないのか…」と気持ちが沈む日もありますよね。
でも、好き嫌いは成長とともに変わることもとても多いです。
今は食べないものでも、数か月後、数年後に突然食べられるようになることも珍しくありません。
実際、あれだけ拒否していた食材を急に「これ好き」と言い出して、こっちが驚くこともあります。
子どもの味覚って本当に読めません。
だからこそ、今食べない=ずっと食べない、と決めつけなくて大丈夫です。
大切なのは、食事の時間を親子の戦いにしないこと。
少しずつ慣れていけばいい、くらいの気持ちで向き合うほうが、親も子もずいぶんラクになります。
子どもの好き嫌いが多くて困るときほど、完璧を目指さなくて大丈夫。
今日ひと口食べられたら十分花丸です。
毎日のごはん時間が、少しでも穏やかなものになりますように。
